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2007年3月19日(月)

『年末ライヴ:40th Anniversary “TALK & LIVE”「まだ夢の続き」』

そんなわけでCiPの余韻も冷めやらぬうちに、ついに2日連続の年末ライブです。祝デビュー40周年~!

40周年記念というだけあって、忠さんがひとりで弾き語りで歌うコーナーあり、バンドとのコーナーありの盛りだくさんのライブでしたが、しかし何と言っても今回の2daysは単なるライブではなく「トーク&ライブ」! 忠さんと関わりの深いミュージシャンをゲストに招き、あれこれおしゃべりをしながら仲良く歌うという、とてもアットホームなイベントでした。そこで今回のレポートでは、トークの文字起こしをメインにお届けしたいと思います♪

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1人目のお客様:高野寛 (2006年12月27日)

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小坂:えーと…高野くんとは…出会いは、確か細野くんの
   NHKかなんかのライブで一緒にやったんだよね?

高野:僕もさっきからそれを思い出そうとしてたんですけど…
   2001年…かな?『細野晴臣イエローマジックショー』
   っていうすごい豪華な番組があって、

小坂:それで一緒にやったんだよね。確か”ほうろう”をやって。

高野:そうですね、そのバックで僕もギター弾かせていただいて。
   あとは”ありがとう”も歌いました。

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歌った曲は”夢を聞かせて”と”サヨナラCOLOR”。忠さんはこの曲を「小坂忠&NEWBLOODツアー」(高野さん、堂島孝平、Super Butter Dogをバックバンドに従えて2004年に行われた忠さんの全国ツアー)の時に初めて知ったそうですが…

小坂:あのツアー、面白かったよね。キツかったけど(笑)。

高野:やー忠さんがいちばん大変だったんですよね、
   スケジュールきつくて。

(註:このツアーの初日がちょうどイースターにバッティングしていて、しかも他にも牧師としての仕事がいろいろあった忠さんはヒジョーに忙しかったのです)

小坂:そうだよ、もう誰も俺のことなんて考えてくれない(会場笑)。
   でも、その時高野くんもね。僕と若いミュージシャンの間に
   挟まって、大変だったよね。

高野:もう、あの時以来「日本ポップス界の中間管理職」って
   呼ばれてます。(会場笑)

そしてもう1曲、”十字路に降る雪”。これは高野さんの未発表曲ですが、毎年CiPでは忠さんと高野さんが二人で歌うのが恒例となっています。そんなわけでこれを聴くと、「ああ今年ももうすぐ終わりだなぁ」と思うワタクシです(^^)今年も最後にこの曲を聴けてよかった!

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2人目のお客様:鈴木茂 (2006年12月27日)

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小坂:えーと、僕らが初めて出会ったのは、まだ僕がフローラル
   やってた頃で…野上くんの家の新年パーティーかなんかに
   呼ばれて、一緒にセッションやったんだよね?
   そこで初めて会ったんですけど、

鈴木:…あの時が初対面でしたっけ。

小坂:じゃない?その前ってあったっけ??

鈴木:ああ、えーと…。

   僕と林立夫くんと細野さんで、バンドをやってたんですよ。
   で、やってた時に突然「僕、他のバンドはいるから」って
   細野さんがいなくなっちゃって(笑)、

   で、それが忠さんのバンドで。エイプリルフールだった。

小坂:いや……それは違うな。時間的にズレがある。
   だってさ、僕、その野上くんの新年パーティーの時に
   細野くん誘ったんだもん。給料袋見せて(笑)。

鈴木:ロコツだなー(苦笑)。

小坂:彼は大学卒業したんだけど、就職しそびれてたんだよね。
   で、僕らのバンドに就職するって(笑)。

鈴木:そうか…。
   それで僕らの方は突然ベースがいなくなっちゃったんで、
   小原くんに声をかけて、林くんと3人で。

小坂:…すいませんね(笑)。

鈴木:いえいえ(笑)。

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そしてファースト&ラストの思い出話などをしつつ、曲はアルバム「ほうろう」から”機関車”と、さらに続けてタイトルソング”ほうろう”。うーん、いやーもう誰が何と言おうとやっぱり茂さんのギターはかっこいい! 唯一無二です、本当に。

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小坂:僕の「ありがとう」の時も茂が弾いてくれたんだよね?
   モウリスタジオで。

鈴木:うん、弾いた弾いた。

小坂:あの時もねー…もう大変だったんだよね、”時間”が。

鈴木:ああー、時間ね!
   僕、昔っから時間かかるの有名なんですよ。(会場笑)

小坂:だけどね、時間かかっただけ、やっぱりアイデアがいい。
   聴くと、もう、顔が見えてきちゃうんだよね。茂の顔が。
   それくらい個性的で、素晴らしい演奏です。

まったくもって忠さんの言うとおり。そして最後の1曲は茂さんの曲ということで”氷雨月のスケッチ”。茂さんのギターも、忠さんのヴォーカルも、泣けるほどによかったです!

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3人目のお客様:西海孝 (2007年12月28日)

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西海:今日、緊張してますよ。
   だって僕、いつも一緒にやらせてもらう時は
   忠さんのサポートとか、バックに控えてるのに、
   今日「ゲスト」だなんて。そんなの初めてですよ。

小坂:ちゃんと、控え室あったでしょ?

西海:そう、ちゃんと名前書いた紙が貼ってあって。
   記念に写真撮りました。(会場笑)

小坂:西海くんとは、「きみはすばらしい」ってアルバムを
   作った時にサポートしてもらって。
   っていうかほとんど二人で作ったんだよね。

西海:そうですね。…楽しかったですねー。

小坂:じゃ、その中からやりましょうか。

ということで”君はいま”。

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小坂:時々一緒にどこか地方に行ったり…
   またどっか一緒に行こうね。旅。温泉ツアーとか。

西海:お、いいですね!

小坂:ミュージシャンはだいたい温泉好きだよね。

西海:でもステージの前に入るとダメですね。
   ふにゃふにゃになってしまいます。(会場笑)

小坂:僕もね、いつだったかステージの前にね…
   山形にツアー行った時に、いい温泉があったの。
   で、うれしくて、夜にコンサートがあるのに
   その前に入っちゃったら、もーう本番中眠くて眠くて(笑)

   でもあれだね、なんか……こうやって二人でいると…

   温泉に入ってるような気分だね。(会場笑)

というわけで温泉気分で(?)、”だからこの道を”を歌って西海さんのコーナー終了。まさしくお友達が遊びに来たような、こんなリラックスした雰囲気も今回のイベントならでは♪

4組目のお客様:ブレッド&バター (2007年12月28日)

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小坂:ブレバタとも、もうだいぶ長くなりましたよね。

幸矢:そうだねー。

小坂:いちばん最初って…僕らどこで会ったんだっけ?(笑)

幸矢:いやー、それ僕も覚えてないんだよねー。(会場笑)

小坂:でも僕、なんか茅ヶ崎行ったよね? お店に。

二弓:お店の頃だよね、たぶん80年ちょっと前…かな?

幸矢:僕らがやってたお店のこと?
   あそこは「カフェ・ブレッド&バター」っていうんだよ。
   かまやつさんとか、忠とか、それから杏里とか、ユーミンとか、
   みんないろいろ来てくれてたんだよね。

1曲目は”アイスクリームショップガール”。ブレバタのキュートな感じのコーラスが光ります。

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そしてさらに”I love people”と”People get ready”。

幸矢:忠さん、変わらずかっこいい…ですよね。 (会場拍手)

小坂:ブレバタの二人の歌も、相変わらず最高ですよ!(会場拍手)

褒め殺しあう両者(笑)も、またよい感じなのでした(^^)

さてさてー。

「ほんとにね、いい友達をたくさん持って、幸せです。
 実は、今日はもう一人、友達が来てくれてるんです。
 
 僕の、音楽をやってきた40年間の歴史の、ほとんど。
 彼との関わりがありました。

 …細野くん。」

シークレットゲスト・5人目のお客様:細野晴臣!

細野:…寝てないんだよ、朝までラジオの番組作ってて。
   だから”見に来た”の、今日は。
   それなのに「出てくれ」っていうから、

小坂:ごめん!

細野:ま、…知ってたんだけどね。(会場笑・拍手)

このへんの絶妙な照れ隠しがいかにもハリーらしいのです。さすが東京シャイネス!

小坂:来てくれたからにはさ、やっぱり何か一緒に…

細野:いや、僕は数あるゲストの中でもいい加減だよ?
   だってなーんにも持ってきてないもん、ほら(笑)。
   練習くらいしないと…

   あ、これ?(といいつつギターを受け取る)
   歌詞は? …あるのか。

   じゃあもう大丈夫。(会場大拍手)

そんなわけで、曲はもちろん”ありがとう”。相変わらずいきなりやってもピタッとハモる。完璧です。雰囲気も最高♪

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小坂:せっかくなんで狭山時代の話を。ちょっとしましょうよ。

細野:お、いいよ! いろいろ思い出はありますよ。例えば…

小坂:家が隣同士で。台所が向き合っててね。

細野:そうそうそう。

小坂:で、台所と台所を糸電話でつないだりとか、

細野:そう。…ほんと子供っぽいことばっかりやって。
   すごい子供っぽい! 忠は。すぐふさける!(会場笑)

小坂:いや、よく言うー!(笑) 自分だって!!

細野:…じゃあどうしようか。1曲だけじゃ悪いし…

うっそーっ、2曲もやってくれるんですかーっっ! しかも曲はなんと”風来坊”じゃないですかー!! うわー全然予想だにしてなかったですよ、こんな展開になるなんて…!

細野さん本当にどうもありがとうございましたー♪

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「僕の、最初のソロアルバム『ありがとう』も細野くんが
 やってくれたし、そのあとの『ほうろう』もそうだったし、
 それから25年ぶりに作った『People』のプロデュースも、
 細野くんでした。

 僕の40年という音楽人生の中の、大事なところに、
 いつも細野くんがいてくれたんですね。

 僕にとっては、かけがえのない人です。
 お互いに年を取りましたが。…いつまでも。」

本当に、忠さんと細野さんの関係っていいですよね。そして細野さんだけでなく、その他のミュージシャンのみなさんと忠さんの関係も。今回ゲスト以外のバンドメンバーのみなさんの演奏も雰囲気も本当に素晴らしくて、もう書けばキリがないけれど、とにかく最高の40周年イベントでした。

我々ファンも、いつまでも、これからも。…期待しています!

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12/27セットリスト
1. ありがとう
2. からす
3. He comes with the glory
4. I believe in you
5. 君はすばらしい
6. ゆうがたラブ
7. 夢を聞かせて
8. サヨナラCOLOR
9. 十字路に降る雪
10. 機関車
11. ほうろう
12. 氷雨月のスケッチ
13. Hot or Cold
14. Birthday
15. 勝利者
16. しらけちまうぜ

アンコール
17. What a wonderful world
18. Sailing

12/28セットリスト
1. はずかしそうに
2. 庭はぽかぽか
3. からす
4. 機関車
5. ほうろう
6. I believe in you
7. ゆうがたラブ
8. 君はいま
9. だからこの道を
10. アイスクリームショップガール
11. I love people
12. People get ready
13. ありがとう
14. 風来坊
15. Hot or Cold
16. Birthday
17. しらけちまうぜ

アンコール
18. 夢を聞かせて
19. What a wonderful world
20. Sailing

(reported by OMIZU-san)

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