2007年8月13日, 月曜日
『時代は変わる』
相撲は北の湖の全盛時代、王貞治がハンク・アーロンの記録をはるかに抜いて800号ホームランの記録を樹立した年。宮城県沖地震が発生した年。大平内閣が発足、日中平和友好条約が調印され、成田空港が開港した年。「サタディーナイトフィーバー」で、ビージーズの「恋のナイト・フィーバー」がヒットし、ピンクレディーの「サウスポー」、ゴダイゴの「ガンダーラ」がヒットした年、ガルブレイスの「不確実な時代」がベストセラーになったこの年にミクタムは産声を上げた。
それから30年。相撲の世界では千代の富士、若・貴時代を経て今や東西両横綱がモンゴル出身という時代になった。野球の世界では野茂がメジャーに挑戦し大活躍、それをきっかけに今年は14人の日本人メジャーリーガーが活躍している。宮城県沖地震の後も日本列島は頻繁に地震に見舞われ’95年には阪神淡路大震災の大惨事を経験した。それまでは言われなかった地球温暖化による異常気象は竜巻や水害によって大きな被害を及ぼすようになった。大腸菌0-157の発生と被害、エイズの広がり、道徳の低下、バブル経済とバブルの崩壊…と、日本が大きく変化をしてきたこの30年。時代は確実に変化した。
そう、確かボブディランの’76年の歌だったと思う。「時代は変る」の中で彼は歌っていた。「現在はやがて過去になる。泳ぎ始めないとやがて沈んでしまう。時代は変わっているのだから」と。
果たして、こんなに急激に変化した時代が過去にあっただろうか。僕がこの巻頭言を書き始めた時はノートに手書きだった。やがてワープロを使うようになって能率ははるかに向上した。しかし今ではパソコンで書いた文章がインターネットで送られてそのまま原稿になる。時代は確かに変わっている。しかし、聖書は言っている。「一つの時代は去り、次の時代が来る。しかし地はいつまでも変わらない。昔あったものは、これからもあり、昔起こったことは、これからも起こる。日の下には新しいものは一つもない。」(伝道者の書)
時代が変わっても人の心はそう簡単には変わらないものかもしれない。しかし、それでもこの地に賛美を満たしたい。これがミクタムの30年持ちつづけてきた夢なのだ。
30年。長かったような短かったような…。そういえば、イエス様の公生涯も30歳からだった。あと3年はがんばらなくては。