2010年2月23日, 火曜日
『原点回帰』
私達夫婦が洗礼を受けてクリスチャンになったのが1976年。
それまでいた音楽界から離れ、音楽で神に仕えていこうとミクタムという新しいミニストリーをスタートしたのは2年後の1978年だった。
それ以来一般の音楽活動からは全く離れていた。
それが2000年以降再び一般の音楽界での活動の場が開かれてきた。
2001年には25年ぶりのアルバム「People」をソニーからリリースし、2009年にはビクターから「Connected」をリリースした。
両作品とも素晴らしいミュージシャン、スタッフのサポートを受け本当に身に余る光栄だった。25年も一般の音楽界から離れていたアーティストなのに…。しかもヒット曲があるわけでもないのに…。
今年3月に35年前の僕の代表作「ほうろう」を現在の歌に録り直して新たにソニーからリリースする事になった。「Connected」のライブDVDも同時に発売される。一般の音楽ファンとの接点が広がるにつれて僕の空白の25年に関心が持たれるようになった。今その25年間の空白を埋める作品をミクタムが準備している。僕のオリジナルゴスペルをまとめた「Chu's Gospel」がそれだ。しかもソニーから提案があって、その3作品を同時にプロモーションする事になった。これは一般の人たちにミクタムの作品を知ってもらう絶好のチャンスになる。これに伴ってミクタムではジェリコ・ジャパンのダイジェストDVDを編集している。また機関誌に書き続けてきた巻頭言を抜粋して一冊の本にしようしている。タイトルは「グッドバイブレーション」になる予定だ。
僕が巻頭言を抜粋する傍らでジェリコジャパンのビデオを編集している妻が言った。「あの頃は若かったわね。ひげがまだ黒いわ。」「そりゃぁそうだろ。」
ビデオの中で僕はジャンプしていた。叫んでいた。あの頃はなんて熱かったんだろう。
一人のミュージシャンにとって自分に開かれている現在の状況は非常に魅力的だと思う。しかし、僕はそれよりも友の救いを見たい。日本の救い、リバイバルを見たいのだ。それが今も自分の心を一番熱くする思いであることは変わらない。このプロジェクトは神様がくれた大きなチャンスかもしれないのだ。だからまた昔のように日本中の教会を回って伝道コンサートをやりたい。そうだ、原点回帰だ。