2009年3月23日, 月曜日

『自分の叫びを』

しいアルバム「コネクテッド」には多くのミュージシャンから曲が提供されているが、その中にスキマスイッチの大橋君がいる。彼は僕よりも一世代下の若者だ。一人で武道館を満員にしてしまう程の人気がある。こういう若者と音楽を共有する事が出来るって素晴らしいことだとあらためて思った。かつて、僕が音楽を始めた頃には、自分よりも上の世代の人と一緒に同じ音楽が出来るとは想像もつかなかった。当時は世代が変われば音楽言語も違っていたのだと思う。だから約40年を経て世代を超えたコラボレーションが実現出来ることがとても嬉しいのだ。これこそ日本のポップスが成熟した証しなのだと思う。
日本のポップスの黎明期、僕たちはほとんど外国の音楽のコピーばかりをしていた。それに違和感はなかった。しかしあるとき「自分はなぜ他人の叫びまでコピーしているんだろう」と疑問を持った事があった。それがオリジナルへの目覚めだった。それから自分の叫びを捜す旅が始まった。やがてソロ活動を始めると、それまで他人のコピーしかしてこなかった自分は、自分の歌をどのように歌ったら良いのかが分からなかった。それから自分の歌を捜す旅が始まったのだ。あれから約40年、自分を取り巻く音楽の環境はずいぶんと変わった。もう外国のコピーではない。それぞれがはっきりと自分のスタイル、自分の表現を持っている。それはもう日本のオリジナルポップスと言ってもいい。

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て、ポップスの世界は成熟してきたのに、教会音楽の世界はどうだろうか。今歌われている歌は私たちの叫びだろうか。自分の歌となっているだろうか。
考えてみれば賛美歌も聖歌もほとんどが外国で生まれた曲なのだ。ワーシップソングにしても外国曲の翻訳がほとんどを占めている。なぜ外国のクリスチャンの心からは賛美があふれ出てくるのに日本のクリスチャンにはないのだろうか。僕はクリスチャンになって約35年間、音楽で福音を伝える働きと同時に日本人から生まれる新しい賛美やワーシップソングを広げるために力を注いできた。「自分の叫び」を追求し始めた40年前と似た思いで。
外国の歌が悪いというのではない、日本人の賛美が聞きたいのだ。日本人はこうやって神に愛を表すのだというキリスト教日本文化を生み出したいのだ。
プロテスタント宣教150年、日本人の心から生まれた新しい賛美が日本中の教会で歌われる時が来て始めて、日本にキリスト教が根付いたと言えるのではないだろうか。

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