2008年10月22日, 水曜日

「HISTORY」

年は今までになかった事が次々と起こる年だ。1月にお腹が痛くなって病院に行ったら盲腸と言われ、3月には運転していた車が追突事故に遭い、7月には妻が頭を4針も縫う怪我をし…と言う具合だ。そして僕はとうとう還暦を迎えてしまった。昔は自分がこの年齢に何をやっているか想像もつかなかった。音楽活動を始めて40年、クリスチャンになって始めたミクタムのミュージックミニストリーも30年。牧師とミュージシャンの二足のわらじを履いて17年。本当にいろんな事が重なる年だ。歴史をHIS STORYだと言った人がいる。還暦が近づいてきて、いよいよ自分の人生の最終章が間近に迫ってきたと感じていた。20年でも30年でも40年でも50年でも見えなかった自分の人生のSTORYだったが、60年を迎えると、そのSTORYの全体がぼんやりと見えてきた様な感じがしていた。自分の人生は大体こんなものだと・・・。

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ころが今年になって起こった様々な出来事はそれを吹き飛ばしてしまった。しかも、ここにきてニューアルバムのレコーディングがはじまった。新しいアルバムはレコード会社もエピックからビクターに移り、プロデューサーも旧友、細野晴臣君から、彼の仕事で知り合った佐橋佳幸君へと変わった。何か想像もつかない最終章が始まった気がする。

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日、日本テレビの番組ディレクターから連絡を頂いた。10月から始まる「誰も知らない泣ける歌」という新しい番組に僕の「勝利者」という曲を取り上げたい、という依頼だった。この曲は96年に女子マラソンのアンデルセンというランナーからインスピレーションをもらって作った曲だ。熱射病になって真っ直ぐに走れなくなったアンデルセン選手はそれでも走ることをあきらめなかった。すでにレースの勝者は決まっていた。だから、その走りは一番のゴールを目指すための走りではない。彼女は「誰よりも速く走る」というゴールとは違うゴールを目指して走り続けていたのだ。その姿に僕は感動した。わざわざアメリカまで取材に行ったディレクターが現在でも彼女が走り続けていると言っていた。それを聞いて僕は嬉しかった。彼女のレースはまだ終わっていないのだ。

との競争だけが人生のレースではない。みんな自分のゴールを持っている。そのゴールに向かって走り続ける、それが人生じゃないかな。そう言えばクリスチャンのHISTORYは目指すゴールが決まっている。私たちは地上では旅人、天の故郷がその旅の目的地なのだ。では、ゴールに向けての最終章を走りつづけようと思う。

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